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合唱《橙×緑》(3) ページ4
緑 side
いつ、伝えよう?
ただの友達が想い人に変わっても、すぐに信じられなかった。
けれど過ぎていく日々のなかに「友達のアイツ」と「好きなアイツ」が混在していて、戸惑った。
耐えきれないところまで来ていた。このまま想いを伝えずにいたら、どうなってしまうのか。
理由は何でもよかった。
てつやと一緒にいれるなら。
でも当の本人は、俺をそんな目で見てはいないだろう。急にそんなことを言い出したら、引かれるかもしれない。
この関係が終わる。それだけは避けたい。
……そんなことを思っていた。
さっきまでは。
「ずーっと、側で歌っててくれん?」
「……え?」
「ずーっと、側にいてくれん?」
「え? どういうこと?」
その意味がわからないふりをした。
思いやがってたら、恥ずかしいから。
「そのまんまの意味」
てつやの染まった顔を見たら、そうか、そういうことなんだ、当たっているんだ、と悟る。
「……俺、史上最高のコンディションで挑むわ」
そう言うと、てつやは心底嬉しそうに頷いた。
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作者名:にゃ | 作成日時:2019年5月18日 0時