降谷零の上司 2【名探偵コナン】 (ページ49)

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Aside

『そうだよ私怪我してるんだった』

思わず私は声に出して言ってしまった。

頭がぼんやりしてたのはこの前殴られたせいじゃなくて煙ばかり吸ってしまって、酸素が不十分だからか。

足もズキズキするし。

あれ、私車のマット血で汚しちゃってる？？
やだなぁ、折角綺麗なデザイン選んでたのに。

なーんて呑気なことを考えていると、窓をコンコンと誰かにノックされる。

「Aさん、何してるんです？手当を受けてください.......！」

『あー、降谷。いいよ、今から警察庁行くからそっちでやる』

「.......本当にやるつもりあります？」

『.......ある』

「ないだろ」

『.......バレた？』

へへっ、と笑って見せればちょっと怒った顔。
やっぱ降谷ってかっこいいよなぁ。

顔がよければ怒っててもかっこいいのか。って何考えてるんだ私は。

「僕も警察庁に行きますから。車で来てるので運転はできませんが、後ろからしっかりついて行きますから。」

『え、だいじょうぶ、』

「もし何かあったらぶつけてでも助けますからね」

『やめて怖い』

準備出来次第僕も行きますから、と言われ仕方なくぼんやりする頭を働かせながら警察庁に車を走らせた。

あー、警察庁ってこんなに遠かったっけ～？？