降谷零の上司 2【名探偵コナン】 (ページ39)

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「主役は遅れて登場かな？？大事なお仲間さんが怪我しちゃったじゃん」

『来たんだからこれ以上危害を与えないで。市川を解放して。』

「.......わかったよ。その前にその後ろの奴らはもう少し離れてくれないかなぁ？」

『.......下がって』

「Aさん！！」

『下がりなさい！！』

初めてだった。
こんな大きな声をだされたのは。

「.......っ、はい」

僕達はは渋々頷いて、15m程Aさんと距離をとった。

「ほら、解放してやるよ」

椅子から無理矢理立ち上がらされて、よろよろ歩く市川。

「A.......さ、」

『危ない市川！！！』

＿＿＿＿＿＿ﾊﾟﾝｯ

1発の銃声が響く。

その後にどさりと人が倒れ込む音。

「ﾁｯ」

「Aさん！！！」

市川が此方に向かって来る時にパーカーを着た男が市川の背中に向かって発砲。

そしてそれに気づいたAさんが市川を庇うように抱き締めて床に転がる。

「血が.......！！」

『大丈夫、大したことないから』

「Aさん.......！！」

「それ以上近づくな！！！」

フードを被った男に銃を向けられ、1歩だけ近づいていた足が止まる。

『.......おい、てめえらの目的は私だろ？危害は加えるなって言ったの聞こえてた？』

「おー怖い怖い。悪かったよ。もう危害は与えないさ。さあ、こっちに来てくれないか？」

『.......』

くるり、と僕らの方を向いて笑顔を向けられる。

その肩には僅かに血が滲んでいて。

『本当にごめんね。市川をよろしく。』

「さあ、行こうか。」

パーカーを着た男に連れられていく。

フードを被った男が此方が動かないように立ちはだかる。

どけ、だめだ、何故か二度と会えない気がするから。

やめろ。