降谷零の上司 2【名探偵コナン】 (ページ37)

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「相手はこの間壊滅させた組織だ。Aさんは3年ほど潜入していたから、それなりに大きめな組織だった。」

「つまり残党狩りの目前に動かれた、という訳ですね？」

「あぁ。潜入捜査官はAさんだけだったから、恐らく組織を壊滅させられた恨みかなにかだろうな。」

全員で集合して指定された場所の見取り図を広げる。

指定されたのは場所、というのは廃工場のようなところだ。
建物の造りが入り組んでいて、多くの警察官を配置出来るだろう。

「.......高確率で、こいつらは銃を持っているだろう。そこには細心の注意を払わなければならない。」

「そうですね。.......市川は、大丈夫ですよね？」

「っ、あぁ。さっきの電話で声は僅かに聞こえていたし.......。」

部下達の不安そうな声。

そりゃあ、仲間が人質に取られたんだ。不安に決まっている。

全員が、不安な気持ちを拭えないまま突入の準備を進めた。

.

一睡もしないまま作戦を練り、予定時刻の2時間前の午後7時となった。

「突入の先頭は僕が行く。」

「降谷さん！？降谷さんは指揮なんですから、車両で指示を.......」

「僕だって仲間を救いたいんだ。」

Aさんは何時も先頭を行くだろう？と少し笑いながら言えば誰も反論はしなかった。

いつも憧れているAさんのように部下達の目に写っただろうか、なんて思ったり。

待ってろ、市川。

必ず助けるからな。