降谷零の上司 2【名探偵コナン】 (ページ32)

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『え～っといや、別に』

「いいじゃないですか、教えてくださいよ」

沖矢昴と何をしていたのか中々言わないAさん。

なんか、悔しい。

「はい、珈琲です」

『え゛頼んでないけど.......』

「だっていろいろお話聴きたいですし？」

『えぇぇぇ.......』

項垂れるAさん。

しれっとはぐらかして帰ろうなんてしている魂胆はお見通しだ。先手必勝。

そういう子供っぽいところも好きだなぁ、なんて思ってしまう。

『.......キャンプに行ってきたの！』

「.......は？」

『だから.......コナン君達と一緒にキャンプに行ってきたの！』

「そこになぜ沖矢さんが？」

どうやらコナン君達の引率をする予定だった阿笠博士がぎっくり腰になってしまい、沖矢昴に頼んだらしい。

しかし、以外に荷物が多くて乗らなかったためAさんが誘われたらしい。

「一応自分が怪我してたこと覚えてます？？」

『お、覚えてるよ？？』

「だったらそんなところ行くなんてダメに決まってるじゃないですか！」

『.......はい』

少したけしゅんとするAさんに若干の罪悪感が湧いた。

カウンターから出てAさんの座る椅子の近くに寄る。

「怪我のところ見せてもらえますか？」

『え.......？あー、うん。いいよ』

くるりと後ろを向き、髪の毛を横に流す。

その仕草が色っぽくて白いうなじが見えてる。

僕は優しく傷に触れた。