降谷零の上司【名探偵コナン】

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Aさんが車を走らせている時Aさんの電話が鳴った。



Aさんは横目でスマホの表示画面を見て、片耳にイヤホンをつけた。


.......運転中だが。まあ俺もしてしまうこともあるし。





『何かあったの？？』


誰との会話だろうか。

男だったらどうしようなんて嫌な予感がする。



そもそもAさんに彼氏がいないということに確信はない。

ここまで来て彼氏いたらどうしようか。

奪うのみ、ということだろうか。



『え、明日？.......あー、うん大丈夫だよー』



心做しか少し楽しそうで、前に風見に話していた好きな人なのだろうかと不安になってくる。




『.......へ？あ、ちょっと！！もしもーし！！！』




どうやら相手が一方的に切ったようで、呆れてイヤホンを助手席と運転席の間にあるドリンクホルダーに投げ入れる。




『いっつも一方的に切るんだから.......』


「どなたです？」




思わず、聞いてしまった。



『え？』

「男、ですか？」



信号で車を停止させて、俺の方を驚いて見るAさん。



『.......うーん、信頼している人。』

「違います、男かどうか聞いてるんです」

『.......まぁ、そんなとこ』

「俺と一緒にいるのに？」

『へ、？』





俺と一緒にいるんだから、俺のことを考えて。



他の男のことなんか考えるなよ。





『.......降谷？？』

「.......冗談ですよ、信号変わってますよ」




笑って誤魔化したが、その後Aさんと会話はしなかった。

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