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Aさんを家に送り、車の中で明日のスケジュールを思い出す。
明日はまた溜まった始末書やらなんやらを片付けるため、登庁しなくてはならない。
また家に帰れない日が続きそうだ。
明日は恐らくAさんは朝早くから登庁するだろう。
何時もそうだ。
誰かがNOCだとバレて消された次の日は、仕事を詰め込み無心で仕事をこなす。
そんな姿を見て、いつかぶっ倒れるんじゃないかと心配になる。
それは俺だけじゃない、部下全員が本気で心配している。
市川A、杉原A、ミスティ
この3つの顔を使い国のために全力なのは頼りになるし、憧れである。
いつも笑顔を絶やさず、部下とのコミュニケーションも十分にとって信頼関係を築いて、
そんなAさんが本当に好きで。
好きだから、もっと心配になる。
そんなに仕事を詰め込んで大丈夫なのか、
辛いのに笑顔を絶やさないからいつか壊れてしまいそうで、
少しでもAさんの負担が減るように明日は早く登庁しよう、と決めた。
.
まだ日が昇ってから時間も経っていない頃、俺はゼロの扉のロックを解除して中へ入った。
『おはよ〜降谷、早いね?』
この人はもう既に登庁していて、こちらに何時もの柔らかい笑みを浮かべていた。
「おはようございます。Aさんも早いですね?」
『そーかな?』
へら、と笑って視線を書類に落とす。
少しでもリラックス出来るように、とAさんに自販機で買った缶コーヒーを手渡す。
「どうぞ」
『お、!ありがとう〜!降谷はやっぱり優しいね。』
本当に優しいのは貴女のほう。
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明里香(プロフ) - 47話に誤字がありました。「そうんなことない」ではなく、「そんなことない」です。 (2019年4月21日 0時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
咲羅 - コメント失礼します。中々降谷さんの上司設定は見ないので作ってくださりありがとうございます!とても面白いです、更新頑張ってください。コメント残してすみませんでした…… (2019年3月31日 0時) (レス) id: 2922ef075c (このIDを非表示/違反報告)
和美/美香 - 初めまして、続き頑張って下さい。初コメ (2019年3月30日 22時) (レス) id: 1f2c06e01c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:コハル | 作成日時:2019年3月29日 22時