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Aside
迎えたくなんてなかったコンテッサを呼び出す夜。
私はその日、Webデザイナーの仕事を定時で済ませ家で準備をしていた。
一応、公安の人間としてCIAには連絡を入れた。
しかし、CIAはコンテッサを救うことは困難であろう。
恐らくジンは確実にコンテッサを消すだろう。
元々コンテッサはジンから嫌われていた。
度々口喧嘩をしている姿を目にしていた。
黒い服に身を包み、私はドアを開けた。
真っ暗な夜、私の家の前に止まっていた1台の車。
____RX-7
降谷の車。
私に気づいた降谷.......バーボンは手馴れたように助手席のドアを開けた。
「こんばんは、僕もジンに呼ばれているので。送ります。」
『.......そう。ありがとう。』
ばたん、とドアを閉めてもらいバーボンは運転席に乗り込み車を発進させた。
暫くの沈黙。
「仲間が、また減ります。」
『.......そーだね。』
仲間、それは黒の組織の仲間かそれとも黒の組織の壊滅を願う仲間か、
「俺は必ず、組織を壊滅させます。」
『俺、?』
「?」
『俺たち、でしょ?』
貴方は1人で戦ってない。
「そうですね。」
また沈黙。でも、嫌いじゃない。
「どうぞ」
『ありがとう、バーボン』
アジトへ着き、バーボンはまた助手席を開けて手を差し伸べていた。
「なんだ、お前ら一緒に来たのか。」
ムスッとした顔をしたジンといつも通りのベルモット、ウォッカがアジトで出迎えた。
「Hiミスティとバーボン、貴方達ついに付き合ったの?」
『そんな訳ないでしょ、!私が頼んだの〜』
「僕はそうなればいいですけどね?」
「あら、」
「.......他所でやれ」
他愛のない会話を済ませ、ジンから計画を聞く。
私はコンテッサをアジトへ呼び出すメールを送り、コンテッサは私だけがいると思って来るが、そこにはジン、バーボン、ベルモットそして私がいる。
そしてCIAの情報を吐かせたあと、
消す。
なんともシンプルなものであるが、5人もコンテッサに労力を使うのは
コンテッサを必ず消すためでもあった。
コンテッサ、来ないで。逃げて。
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明里香(プロフ) - 47話に誤字がありました。「そうんなことない」ではなく、「そんなことない」です。 (2019年4月21日 0時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
咲羅 - コメント失礼します。中々降谷さんの上司設定は見ないので作ってくださりありがとうございます!とても面白いです、更新頑張ってください。コメント残してすみませんでした…… (2019年3月31日 0時) (レス) id: 2922ef075c (このIDを非表示/違反報告)
和美/美香 - 初めまして、続き頑張って下さい。初コメ (2019年3月30日 22時) (レス) id: 1f2c06e01c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:コハル | 作成日時:2019年3月29日 22時