Ｎｏ．183 ページ33
〜in楽屋〜
中間side
西｢淳太！メンバーからのサプライズメッセージどうやった??｣
中｢あれめっちゃ良かったありがとうな｣
西｢それなら良かった^^｣
濱｢最後のドッキリはAが考えてんな?｣
中｢あれ？のんちゃんじゃないん??笑｣
小｢Aが先にええ案出したから、笑｣
中｢プロデューサーが頑張って考えろや笑｣
こんなこと言ってるけど、ほんまはめっちゃ嬉しかったし、感動した。
みんなええこと言うてくれるけど、特にAの言葉ってめっちゃ刺さんねん。
Aが言うてた”あの時”のこと思い出したもんな
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
まだ俺たちがジュニアだった頃。
西｢淳太くん!今日のレッスンの後空いてる??｣
中｢ん？空いてるけど、どした？｣
西｢ちょっとね、笑｣
その頃はまだ”淳太くん”呼びで、まだちょっと距離があるかな〜、ぐらい
その日のレッスンが終わり、濱ちゃんと照史と帰る準備してたら、
西｢ちょっと淳太くん借りてくね!｣
桐｢え？2人で遊び行くん〜？｣
濱｢え〜俺も行きたい〜笑｣
西｢今日は淳太くんと遊びたいねん〜笑｣
桐｢また今度誘ってや笑｣
濱｢ん！じゃあな、おつかれ〜｣
中｢A？用事でもある？｣
西｢あ、あのさちょっと悩んでることあって。良かったら聞いてくれへんかなって､､､｡｣
こんな真面目に相談を持ちかけられたのは初めてで、照史や濱ちゃんとはお互いによく話し合ってたけど、ましてや女の子の相談なんて乗ったことがない。
中｢俺でええの？｣
西｢淳太くんがええねん、笑｣
ちょっと恥ずかしそうに答えた顔が妹みたいに可愛くて、守ってあげたいっていう気持ちになったのめっちゃ覚えてる。笑
広いレッスン場の真ん中に2人揃って寝転んで天井を眺めながら話し合った。
中｢…なんか悩んでることあるん？｣
西｢…私､このままでええんかなって。｣
中｢え？｣
正直、この時のAは毎日楽しそうで濱ちゃんと組んで歌もダンスも頑張ってたからこんなこと思ってるなんてびっくりした。
西｢事務所入って10年経つのにデビューの話なんか一欠片も出てきてないし、そもそも女の私がデビューなんか出来ひんのかなって、。
…やからもう辞めようかなって思ってる。｣
中｢…え?｣
西｢正直､辛いねん｡お先真っ暗で､デビュー出来ても今よりもっと辛いことは分かってる。
だったらもう今のうちにやめとこかなって。｣
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作者名：はるはる | 作成日時：2023年8月26日 9時
