【文スト】 名探偵ノ恋事情 【江戸川乱歩】

恋事情 4 ページ7

『で、乱歩さん私に何か用ですか。』

乱歩さんは、私を見てニヤッと笑う。

『はいはい、分かりましたまた駄菓子屋ですね。』

「流石僕の助手、分かってるじゃないか。」

『私は、貴方の助手になった覚えは無いんですけどね。』






「おばちゃん、此れと其れとあと其れも」

『乱歩さん、幾ら何でも買い過ぎでは？』

駄菓子だけで二万円。絶対頭どうかしてる。

「A今、失礼なこと考えたでしょう。」



『イイエ、ナンニモ』

「ふーん、ならいいけど。」



乱歩さんはそう言うと店の外の椅子に座り餡蜜を

美味しそうに、

すっっごく美味しそうに食べ始めた。


「何A そんなに食べたいなら、食べる？」

『いいんですか！

後悔しませんね、後で返せとか言いませんよね』


「後悔しないし返せとも言わないけど、かわりに、ん。」



『えっ、ちょっとまってください。 くれるんですよね、』

「だーかーらー あーん」

明らかに人で遊んでる。．．．でっ、でも餡蜜に罪はない．．．


　 パクッ

「A顔真っ赤。」

『うっ、五月蝿いです．．．///』



その日食べた餡蜜は、いつもより少しだけ甘かった。

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