【文スト】 名探偵ノ恋事情 【江戸川乱歩】

恋事情 14 ページ18

『乱歩さん、なんでも言うこと聞きますから、』

「本当に？」

『へ？』

「だーかーら、本当になんでも言うこと聞くの？」

『あーはい、まぁ一つだけですけど。』



「じゃあ、キスして、」

ん？

今なんて？キスしてとか言わなかったか？

私の聞き間違え……？


『あの、乱歩さん？ 今なんと？』

「だーかーらー、キスしてって言ってるじゃん。」

きっ、聞き間違えじゃなかったー


「ねぇ、早くしないと、機嫌直さないよ。」


ほら、やっぱり怒ってるじゃないですか…………じゃなくて、


『こっ、こんな人目のある所で。ですか 』

「そんなのどうでも良いからはーやーくー」

その間にも、乱歩さんの機嫌は益々悪くなっていく


『わっ、わかりました 一回だけですからね………』


そう言い軽く口に触れるだけのキスをする。

たったそれだけなのに、自分の顔がすぐに紅くなっていく



「A、」

『何ですか……もう絶対しませんよ………』

意外と恥ずかしかったんですから。そう言おうとすると私の口は塞がれた。



『んっ………///』

『乱歩さん、やめてくださいよっ……///』

「ふーん、やめてください。ねぇ、その割には結構可愛い顔してたけど」

『っ…………///』

恋事情 15→←恋事情 13

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す