艶やかな/Shoma ページ6
宇「唇、オレンジだ」
待ち合わせ場所について、彼が顔を上げて言った最初の言葉。
少しの変化に気づいてもらえて、私は嬉しくて口角を上げた。
「そう、オレンジメイクしてみたの。よく気付いたね?」
宇「まぁ、見えたから。よく見たら目もオレンジなんだ」
「うん。オレンジ好きだから」
歩き出した昌磨の隣を、私も歩く。
身長が近いから歩幅の差はほとんどなくて。
宇「可愛いね。なんか、柔らかい感じ」
昌磨は細かく感想をくれて、正直ここまでとは思ってなかった。
ふわりと笑う彼に、私はまた笑う。
「昌磨、感想すごいくれるね。嬉しい」
そう言うと、昌磨は恥ずかしそうに目を逸らした。
宇「...だって、本当のことだし」
上着のポケットに手を突っ込んで、耳と頬を赤くさせる。
私も、なんだか熱くなった。
「昌磨は、今日もかっこいいね」
思ったことをそのまま言うと、昌磨はぐるんとこちらを向いて周りをキョロキョロ見渡す。
そして、ぎゅっと抱き着いてきた。
温もりが伝わる。
宇「あんまり外で可愛いこと言わないで...」
「昌磨も、かっこいいこと言わないで」
そして顔を見合わせ、ふっと笑う。
一瞬だけ視界が暗くなり、静かな触れるようなキスをされる。
宇「このリップ、いい匂いするね」
「...でしょ」
そう言って、また離れて二人で歩く。
手は、しっかりと繋いだまま。
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琥珀糖(プロフ) - ぬさん» リクエストありがとうございます。とても素敵なネタですね!頑張って書きます。これからもよろしくお願いします。 (2018年4月1日 22時) (レス) id: da50392b08 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀糖(プロフ) - astroyuzさん» コメントありがとうございます。主の性格には特に気を付けましたので、そう言って貰えると嬉しいです!これからもよろしくお願いします。 (2018年4月1日 22時) (レス) id: da50392b08 (このIDを非表示/違反報告)
ぬ - 昌磨君と幼なじみのスケーターさんでエキシビで昌磨君にプロポーズされる小説お願いします (2018年3月30日 8時) (携帯から) (レス) id: b271d24507 (このIDを非表示/違反報告)
astroyuz(プロフ) - 男主のお話がとても好きです。いい男なんだろうな、と楽しく拝読いたしました。ヒロイン嬢もおかわいらしく、癒やされました。この先の更新も楽しみにお待ち致しております。 (2018年3月28日 11時) (レス) id: afb95e6422 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀糖(プロフ) - なほなりさん» コメントありがとうございます、気付くのが遅れて申し訳ございません!そう褒めてもらえるととても嬉しいです!これからよろしくお願いします。 (2018年3月16日 17時) (レス) id: da50392b08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琥珀糖 | 作成日時:2018年2月25日 22時