2.兎と猫 ページ5
これからどうしようか。
出来ることなら殺しは避けたいし、でもこのまま暇を持て余すのもなぁ...
｢！｣
ひゅんと空気を裂くような音が鳴り、俺は咄嗟に右側へ回転する。
誰だと確認する前に、腕を地面へ押しつけられ腰に体重をかけられる。
恐る恐る目を開くと、真っ黒で真っ赤な瞳。
憂城だった。
最悪や、また殺されるん自分？
絶望に浸っていると、憂城は俺をじーっと見つめて喋らない。
え、何。喋ってや。
憂｢...君は、僕のお友達にはならない｣
ぽつりと寂しそうな、でもねっとりとした声で呟く。
だから普通に殺すってか？勘弁だ。
｢...｣
憂｢どうしたらお友達になってくれるの？｣
『どうしてこんなことするの？』
ダメだな。憂城を見てると、過去の自分が重なってしまう。
...俺は憂城の頬へと手を添えた。
｢俺はゾンビにはなれへんけど、本当の友達にならなれるで？｣
憂｢...無理だよ、君は死なないもん｣
目を細め、俺を隅々まで見ていく。
まずはそのお友達の概念を変えて欲しいが。
｢...じゃあ仲間。俺と憂城は、仲間｣
憂｢なかま？｣
憂城はやはり鋭い歯を覗かせ、不思議そうに仲間の言葉を繰り返す。
そして、もう1度俺を見下ろした。
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桜(。・ω・。)華(プロフ) - とても面白いです！更新頑張ってください！ (2018年1月19日 1時) (
レス) id: e20fc75ab8 (このIDを非表示/違反報告)
銅のエンゼル(プロフ) - 主人公が格好可愛いです！とっても面白いです！更新頑張ってください( *・ω・)ノ (2018年1月11日 7時) (レス) id: 2f87dbe3f7 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀糖(プロフ) - みこみこスパークさん» ありがとうございます！そう言ってもらえると励みになります (2018年1月5日 19時) (レス) id: da50392b08 (このIDを非表示/違反報告)
みこみこスパーク - 好きです!! (2018年1月4日 20時) (レス) id: 11d94ade4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琥珀糖 | 作成日時：2017年12月31日 17時
