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砂｢あれ？君は｣
寝｢...｣
丁度通りかかった時、地下から物音がしたから来てみれば。
そこには平和案を提案していた猿の戦士と、最初から寝ていた鼠の戦士。
｢油断させて殺す、寝子｣
砂｢平和裏に殺す、砂粒｣
寝｢...うじゃうじゃ殺す、寝住｣
...俺はこいつを知っている。どこかで見たような、なんて曖昧な認識じゃなくて。
同じ高校同じクラス、つい先週くらいまでは俺がじっと観察していた人物。
｢どうも、物音がしたんで来たんやけど...人のテリトリーに入る程不躾ちゃうんで、帰らせてもらうわ｣
戦っても勝てないというのは分かりきっている。
砂｢ま、待って！君、提案に賛成してくれてたよね？どうかな？是非一緒に｣
寝｢おい、あんた｣
鼠...寝住が俺を見上げて上半身を起こした。
俺は寝住の口元を手で抑え、砂粒に笑顔を向ける。
｢あぁ。平和には賛成や、けど俺はあんたと行動は出来ん。すまんな｣
砂｢？...そう、でも仕方ないわ。気が向いたらまた来てくれると嬉しい｣
少し哀しそうに俯いてから、笑顔でそう言った。
｢もちろん｣
俺が寝住の口元から手を退けようとすると、寝住は俺の手をガシッと掴む。
｢...なんや？寝住｣
寝｢...なんでもない｣
どうせまた100通りの選択肢を選んで、これ以上干渉しないという最善の選択肢を選んだんだろう。
それはそれで悲しい。だってそれは寝住が持っている情報だけでしか判断出来ないのだから。
｢また会おうな、墨野｣
耳元でそう呟き、またチリンと鈴の音を鳴らして地下から出る。
...面白そうなことになりそう。
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桜(。・ω・。)華(プロフ) - とても面白いです！更新頑張ってください！ (2018年1月19日 1時) (
レス) id: e20fc75ab8 (このIDを非表示/違反報告)
銅のエンゼル(プロフ) - 主人公が格好可愛いです！とっても面白いです！更新頑張ってください( *・ω・)ノ (2018年1月11日 7時) (レス) id: 2f87dbe3f7 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀糖(プロフ) - みこみこスパークさん» ありがとうございます！そう言ってもらえると励みになります (2018年1月5日 19時) (レス) id: da50392b08 (このIDを非表示/違反報告)
みこみこスパーク - 好きです!! (2018年1月4日 20時) (レス) id: 11d94ade4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琥珀糖 | 作成日時：2017年12月31日 17時
