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夢 ページ36
＿＿＿＿＿夢を見た＿＿＿＿＿
「なぁ柊、俺達本当にこれで良かったんだよな？」
「今更何言ってんだよ、俺等が選んだ事だろ。どっちにしろ戻れはしないんだぞ」
伊達軍の居城・青葉城への旅路を歩む黒川郡出身の農民である木ノ下琥珀と大宮柊はこの日、武士になろうとしていた。
事の発端は、陸奥国を治める伊達軍の兵力不足が激化した事から始まった。農民から足軽を徴用する動きを見せ始めた伊達軍の誘いに、家族を守るため二人は乗るしかなかったのである。
里を出発した頃はあんなに大きかった荷物も、一月程の旅路の末でもう頭一個分程しか残っていない。そんな包みを抱え直しながら二人は城への道を急いだ。
奥州・青葉城
荘厳な城郭を見上げながら門の中へと歩を進めた二人。これからここで武士として働くのだと意気込み、傍から見ればかなりの田舎者のようにも見えるその様子のまま、二人は伊達軍へと迎えられていった。
兵が住まう城内の屋敷に着いた二人は適当に荷物を部屋に置き、早速屋敷の探検を始めた。
きょろきょろしながら柊が口を開く。
「ひっろいなぁ、回りきれるとは思えねぇよ」
その言葉に琥珀が突っ込む。
「当たり前だろ、数千余の武士がこの屋敷群に住んでんだぞ」
「走るか、そうでもしないと何日かかるか分かったもんじゃねぇ」
「そうだな！」
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琥珀‐KOHAKU-(プロフ) - 感想やアドバイスなど、ご自由にご記入ください！できるだけ返事をいたします。 (2019年10月7日 1時) (
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作者名：琥珀‐KOHAKU- | 作成日時：2019年10月7日 1時
