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思わぬ提案 ページ27
「......」
その場に居る全員が、口を閉ざした。
「......疾風、これより尼子軍が他軍と戦をする兆しなどは無いのか」
「んー、今のところは無いはず......」
思わず自軍の名をほろりとこぼしてしまったが、今の琥珀はそんなものどうでもよかった。
「真か」
そのあまりの急ぎように、疾風は思わず「どうした？」と訊く。
「......いやなに、野暮用よ」
立ち上がった琥珀は優を見下ろした。
「優、裕也に逢わせることもできなくはないぞ。......共に行くか？」
「！！ 行く！」
優は立ち上がりすぐにでも行きたいような顔で琥珀を真っ直ぐに見つめた。
(......危ない、本来の目的を忘れるところであった)
「優。大友殿を呼んではくれぬか。話はそれからぞ」
「分かった」
「我等が話をしておる間に、貴様は準備をして参れ」
優は、また満面の笑みで「分かった」と言った。
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琥珀‐KOHAKU-(プロフ) - 感想やアドバイスなど、ご自由にご記入ください！できるだけ返事をいたします。 (2019年10月7日 1時) (
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作者名：琥珀‐KOHAKU- | 作成日時：2019年10月7日 1時
