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桜、驚愕。 ページ22




それを見て柊が「忍相手にした俺が馬鹿だったわ......」と言う。それを聞き裕也は更に笑う。



(まぁ、今後忍と刃を交える事になるかもしれないから、丁度いいけど)



柊はまんざらでもなさそうな顔で空を見た。



「......よし、もう一回だ!」



「分かりました」



そして三人はまた、構えた。





その頃、月山富田城では。



「......」



桜が縁側に座り込み何か考え事をしている様子を見て、疾風が桜に近付く。



「......どうした?」



桜は額に置いていた手を離し疾風を見て「あぁ、疾風......」と返した。



そして顔を空に向ける。



「明日、槍でも降るのかな」



訳が分からず眉を寄せる疾風。



「だってさ......常無で有名なあの琥珀様が、私に微笑んだんだよ!?」



琥珀は常に無表情で、常無とは、それを省略した琥珀の渾名である。



時は遡ること半刻前......



桜は琥珀の前で跪いていた。今はすでに報告を終えた後である。



「......そうか」



「......まだ無事であったか......元気にしておると......」



呟いた琥珀は知らぬうちに顔が綻び、自然と微笑んでいた。その光景に桜が目を丸くしていると、それに気付いた琥珀は慌てて表情を固くし、元の常無に戻った。



「......今、のは、誰にも、言うでない」



琥珀は無表情でも内心焦っているようで、語句を一つ一つ区切ってしまっていた。



「......」



桜は阿呆面でぽかーんとしていたそうな。



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琥珀‐KOHAKU-(プロフ) - 感想やアドバイスなど、ご自由にご記入ください!できるだけ返事をいたします。 (2019年10月7日 1時) (レス) id: 7c741c0c9f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:琥珀‐KOHAKU- | 作成日時:2019年10月7日 1時

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