今日:8 hit、昨日:1 hit、合計:2,133 hit
小｜中｜大
まさかの乱入者 ページ18
「はぁ、はぁ、はぁ......クッソどこへ逃げた」
裕也を追いかけて庭まで出た柊は、見失った裕也を探すためにあたりをきょろきょろと見た。
「後ろにいるよ」
気付かぬ柊にきぃは助言した。肩を上下に揺さぶりながら息をする柊と、それを頭上の木の枝からぶら下がって眺める裕也の姿があった。
「何！」
なんだか楽しくなってきて、裕也は鼻歌の音量を大きくした。
とっさに振り返った柊と、反対側の枝にぶら下がり遊ぶ裕也。
「......さすがに疲れたな」
「......はぁ、ハァア......でも眠気は覚めた」
「それは良かった。俺はまだ覚めてねー......」
「俺で散々遊んだくせしてこの......」
「へへー......」
そのとき、三人の上から声がした。
「へぇ、朝から元気だね」
その声に三人は目つきを変えた。とっさに三人が上を見ると、屋敷の塀の上で胡座をかいている忍と思しき女子がいた。
「どーも」
まるで忍ぶ気のないそいつは、三人が自分を見たと認めると、笑いながら三人に手を振った。裕也が目を細め「......誰......」と言うと、そいつは驚いた顔をして手を下ろした。
「ありゃ、裕也忘れたの？」
「......うん......桜だっけ」
「そーそ。大当たりー」
「どうした？」
「いや実はさ......あ......」
そこまで話しかけた桜は、ある事を思い出し、口を閉じた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
琥珀‐KOHAKU-(プロフ) - 感想やアドバイスなど、ご自由にご記入ください！できるだけ返事をいたします。 (2019年10月7日 1時) (
レス) id: 7c741c0c9f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：琥珀‐KOHAKU- | 作成日時：2019年10月7日 1時
