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そのころ、毛利軍。 ページ17
廊下を歩きながら、きぃはひとつ考えていた。
「......眠い......」
その隣を歩いていた柊。
(結局あの後夜に眠れなくて徹夜しちゃったんだよな......やる気が出ない......)
そしてその後ろを付く裕也。
「お、お二人とも大丈夫ですか？」
それにきぃと柊はかろうじて返事を返す。
「......うん......」
「あ、ああ......何とか」
「そ、そうですか......」
「そう言う裕也は？」
二人の心配をしているものの顔色が悪い裕也に今度は逆に柊が心配する。裕也はなにも言わずただ「ハハハ」と空気が抜けた感じの笑いをこぼした。
「おい目の下すっげぇ黒いぞ」
「......そう言う柊様もですよ」
柊と裕也がそういった会話をしている中で、残されたきぃは退屈からか、ついうつらうつらとして......
「......スゥ......」
「おいおい立ったまま寝るなよ」
柊が笑い気味に突っ込む。きぃははっとしてから「ね、寝てないもん！」と反撃した。
「なんで少し間が空いたし」
「......そ、それは」
「......寝てましたもんね」
柊に核心を突かれ焦るきぃに、裕也が更に追い討ちをかける。ところが、
「......寝てましたもんね......じゃねぇよお前屋根裏でこっそり寝てんのばれてんだぞ」
と、柊が裕也に目を向ける。
「......」
「......なんのことでしょうか？」
「あ逃げんなこら！」
うわごとのように鼻歌を歌いながらハヤテの如く逃げ出す裕也と、それを必死で追いかける柊の様子を見ながら、きぃは一つ欠伸をした。
「......皆元気だなぁ」
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琥珀‐KOHAKU-(プロフ) - 感想やアドバイスなど、ご自由にご記入ください！できるだけ返事をいたします。 (2019年10月7日 1時) (
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作者名：琥珀‐KOHAKU- | 作成日時：2019年10月7日 1時
