歌姫のヒーロー【爆豪勝己】 (ページ2)

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思い出ページ2

私は小さい頃両親とその友人達とキャンプに来ていた。
幼い私は小さいうさぎを見つけて追いかけてしまった。
それが遭難と言う大事件になるとは思わずーーー

『おがあさーーーん』
森の中は天候はくもりだが季節が秋という事もあって
とても寒かった

『こごはどこーー』
泣きすぎて前も見えず何度も転んだ膝には無数の擦り傷と血が滲む

歩くのも泣くのも疲れてしまっていて幼い身体には酷な状況

(わたし、、、ここでしぬの？)
寂しさと寒さと恐怖があり耐えかねていたが
偶然見つけた子供2人分くらい入れる木の根で動けなくなってしまったのでそこでただ待つしなかった。

時刻は夕暮れ
Aが遭難してから4時間が経過していた。

泣き疲れて身体もボロボロな状態でただただ寂しかった。
ふと思い浮かんだメロディーを私は口ずさんでいた。

〜〜♪
〜〜〜〜♪

音楽は大好きだ。母譲りの絶対音感はイメージ通りの曲を作れる。

〜♪♪
〜〜〜♪

こんな状況でもメロディーがどんどん浮かんできて口ずさんでいると

｢てめぇそこでなにしてやがんだ？｣
と声が

『え？』

顔を上げるとツンツン頭の目つきが悪い同い年くらいの男の子が不機嫌かつ頭の上に？が乗っかってる顔でこちらを見ていた。

｢ここは俺が見つけた秘密基地だ｣

と言われ

『ごっごめんね！でも迷子になっちゃって...』

と必死に伝える

｢迷子？ハッくそだせぇな！｣

その言葉にまた少し涙が流れそうになる

｢泣き虫女！俺が連れてってやるよ！｣

と私に向かって背中を向けてくれた彼に少しビックリした

『あっありがとう！』

｢っ！早く乗りやがれ泣き虫女！｣

お礼をされて嬉しいのか彼の顔は少し赤くなっていた。

実際迷子になってもう誰とも会わずに死ぬのではないかと思っていたから彼の背中の体温は暖かくとても心地が良かった