第10話 ページ10
真波「Aお姫様、口開けて？」
「ん？なに、真波君」
私は名前を呼ばれたので振り向き、すぐさま口を開ける。
真波「はい、あーん。から揚げ美味しい？」
「モグモグ・・・ん、美味しい」
美味しい・・・じゃないだろ、私！！←
真波君から食べさせてもらった。なんという幸せな時間。
でもこれって、はたから見たら恋人ですよね？
真波「美味しかったなら良かった。Aお姫様、どうしたの？」
恥ずかしさがこみ上げてきた私は俯く・・・と、真波君が私の真っ赤な顔を覗きこんでくる。
「い、いや・・・なんでもないよ、真波君」
真波「こういうの、迷惑だったかな？」
「うっ・・・ぜ、全然迷惑じゃない・・・よ///」
上目遣いかつ捨てられた仔犬のような目で私を見てくる。
その姿はまさに天使で、女子の私よりも可愛すぎる・・・！
真波「迷惑じゃないなら良かった。あ、そういえばAお姫様って親の都合で引っ越して来たって言ってたけど、どこらへんに住んでるの？俺、Aの家、行ってみたいな」
「い、今は引っ越ししてきたばかりで荷物とかも多いし家もダンボールだらけだから落ち着いてからなら、いいよ？」
真波「うん、わかった。じゃあ、約束だね」
「うん、約束」
どうしよう。慌てて、ありきたりの返答をしてしまった。でも、荷物はおろか、私の家なんていうものはこっちの世界には存在しない。
これからどうやって暮らして行こうか・・・。
私の最初の試練、それは家を探すことのようです。
６時間目までの授業が終わり、放課後になった。
真波「え？今日の放課後、部室来ないの？」
「うん、ごめんね真波君。本当は行きたいんだけど、家を探しに・・・じゃなかった。
荷物の整理とかしないといけないから。でも明日は来れるから、またね！」
真波「うん、また明日」
「はぁ〜・・・さて、ここからどうしよう」
真波君とわかれ、今は一人で箱根の道を歩いている。
が、しかし・・・全く知らない場所。
困ったなぁ、今日から公園デビューなんてしたくないし。
そもそも夜もあるのに公園で過ごすのは流石に色々とまずい。
頼れる人は・・・というか、そもそも知っている人と言ったら箱学の自転車部の部員しかいない。
２時間近く歩いてるせいか、お腹が空いてきた。時刻はもうすぐ１９時になる。
水分もまともに補給してないせいか、具合が悪くなってきた。
・・・私はすぐ近くにあったベンチに倒れ込むようにして寝た。
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曇天に笑う - 更新して欲しい (2017年11月28日 8時) (
レス) id: 9a5180e9be (このIDを非表示/違反報告)
柊黒炎(プロフ) - 曇天に笑う さん» 応援コメントはありがたいのですが、リアルで卒論を抱えている多忙の身の為、更新は不定期になります。誠に申し訳ありません。 (2017年9月4日 20時) (レス) id: 09ba59755e (このIDを非表示/違反報告)
曇天に笑う - 更新してほしい (2017年9月4日 16時) (レス) id: 9a5180e9be (このIDを非表示/違反報告)
柊黒炎(プロフ) - 曇天に笑うさん» 応援コメントはとても励みになります、ありがとうございます。しかし、今はこの作品は煮詰まってしまい、リアルのほうでもかなり多忙なので暫くは更新出来そうにないです。楽しみにしているのに申し訳ありません。 (2017年7月6日 21時) (レス) id: efc399b360 (このIDを非表示/違反報告)
曇天に笑う - 更新してくれませんか? (2017年7月6日 20時) (レス) id: 9a5180e9be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊黒炎 | 作成日時：2017年3月18日 23時
