僕は坂嫌いの元クライマー 【弱虫ペダル】

君の好物 ページ21

それから僕は山岳の頭を撫でながら「今日は僕の家に泊まっていいよ」と言った。

すると山岳は「うん、ありがとう....」と言っては安心するように僕の肩に頭を軽く乗せて寝た。

....やっぱり山岳はいつまでたっても甘えん坊の可愛い弟だなと思った。

だけど、山岳が隣で寝てたら身動きがとれない....。
山岳もお腹が空くだろうし、何かご飯でも作ってあげようかな。

今日はお母さんは仕事で帰りが遅くなると言っていたから、どのみち僕が何かを作らないといけない。

『俺、Aお兄ちゃんが作るキーマカレーが一番好き！』

昔、お腹が空いた山岳は僕にいつもそう言っていた。

....今日はキーマカレーにしよう。

いつの間にか、昔の本当の兄弟のように仲が良かった頃に戻った気がする....。
普段、笑うことのない僕の口元が少しゆるんでる。

この時の僕は、今は自転車に乗れなくてもいつか乗れる日がくる」と思っていた。
今はただ、こうして昔のように山岳の側で話せるだけで幸せ....。

�爐修旅佑�方が甘い��
と、少し先(未来)の僕が言った気がした。

山岳「ん....Aお兄ちゃん？」

「おはよう、山岳。....っていっても、もう夜に近いけど」

山岳「おはよう。....俺、寝ちゃってたんだ」

「あんなに泣いてたら疲れるよ。あと、キーマカレー出来たけど食べる？」

山岳「Aお兄ちゃんの話を聞いて泣いたのに....。キーマカレー！？食べる！」

「ん、わかった。じゃあ、用意するね」

「.......！美味しい。やっぱりAお兄ちゃんの作るキーマカレーは美味しいよ」

「それは....良かった」

あぁ....やっぱり幸せ。どうして僕は、こんな幸せな時間を拒絶していたのだろう。

ーーー

それはまだ今の僕が知らない、ちょっと先の未来の話....。

『箱根学園自転車競技部に入部します』

『なんで....自転車に乗れないの？』

『お前ら二人が一緒に自転車で走れる日なんて一生こない』

あぁ....本当の幸せを掴むにはまだ時間がかかりそうだ。

ーーーーーー

1週間くらい更新してなくて、すみません汗
そして、久々の更新のせいか語彙力？文章力？が下がってて本当に申し訳ないです。

もう、自分でも書いてて意味わからないです(笑)
夢主が厨2全開の発言ばかりしてますが、これからもこの作品をよろしくお願いします！

柊黒炎

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