逃げた動物 ページ37
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「ニュート、ドゥーガルは？」
「え？…あれドゥーガルがいない。多分逃げ出したんだ…」
近くの巣から、ピーピー鳴く声が聞こえる
「はい、今行くよ…… ほら、いい子だね。ママが来たよ── よーしよし」
ニュートが巣に手を入れ、オカミーの赤ん坊を一匹すくいあげる。
「ああ──いい子だ、ちょっと顔を見せて」
「こいつらは知ってる」
「生まれたてのオカミーだ。君のオカミーだよ。」
「え？俺のオカミー？」
「そう── だっこする？」
「ふふ、ジェイコブさんがママだなんて幸せだね」
ニュートはオカミーをジェイコブに差し出す。
「うわあ……そうだな、うん、じゃ…… よっしゃ……やあ」
ジェイコブは生まれたばかりのオカミーをやさしく両手にとり、じっと見る。
「ジェイコブさん！危ない！」
Aが突然大きな声を出す。ジェイコブが頭をなでようとすると、オカミーが噛みつこうとした。ジェイコブは後退りする。
「あ、ごめん──なでないで。 そいつら防衛本能が強いんだ。卵の殻が純銀だから、貴重でね」
ニュートは、巣の中のほかの赤ん坊に餌をやる。
「そっか…… 」
「だから、よくハンターに巣を荒らされるんだ」
ニュートは、ジェイコブが生き物たちに興味を持ったのがうれしい。Aも同じ気持ちのようだ。
オカミーの赤ちゃんをひきとり、巣に戻す。
「ありがと。なあ、スキャマンダーさん？あ、お嬢さんの名前は？」
「ニュートでいいよ」
「私は、A・アマリリス。私もAでいいよ」
「そうか、素敵な名前だな。……ニュート、A、夢じゃないよな？」
「ふふ、ありがとう。どうして？」
「……なんでそう思うんだい？」
「俺のオツムじゃ、こんなの思いつかないもの」
ニュートは面白がり、得意に思う。
「そこに入ってる餌を、ムーンカーフにやってくれるかな？」
「ああ、いいよ」
「ふふっ」
ジェイコブは屈みこんで、餌のバケツを取り上げた。
「こっちだ……」
ニュートは手近の手押し車をつかんで、カバン内の空間をさらに進む。
「あいつめ──やっぱりニフラーがいない。 まったく手がかかるヤツだ。また金ぴかのものに釣られていったか」
「あら、久しぶりに会いたかったな…」
ジェイコブがカバンの中を歩いていく。金の「木の葉」のようなものが、小さな木から落ちてくるのが見えた。一塊になって動いている。
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杏(プロフ) - つみきさん» 了解致しました☺️承認致しましたのでよろしくお願いします🙌 (2022年5月28日 16時) (
レス) id: 6f386ee796 (このIDを非表示/違反報告)
つみき - 杏さん» ありがとうございます、、、今Twitterにフォロー申請お送りしました！IDは「@cute_Flower___」です！よろしくお願いします☆*:.｡. o(≧▽≦)o .｡.:*☆ (2022年5月28日 15時) (レス) id: c3f3b23f10 (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - つみきさん» はじめまして！えぇえ！！良いんですか？！😭全然迷惑じゃないです！！むしろ大歓迎です！🙌Twitterのアカウント名を教えて頂けますと幸いです☺️ (2022年5月28日 12時) (レス) id: 6f386ee796 (このIDを非表示/違反報告)
つみき - はじめまして！夢主様のイラストを描かせていただきたいんですかもしご迷惑でなかったらお送りしても良いでしょうか…？(問題なさそうでしたらTwitterの方もフォローさせていただきます) (2022年5月27日 23時) (レス) id: c3f3b23f10 (このIDを非表示/違反報告)
ごっくん2(プロフ) - リンさん» コメントありがとうございます！！！確かに…！他作品と比べると少し少ないですよね…！！これからも頑張ります！！ご拝読いただきありがとうございます！！！ (2022年4月17日 22時) (レス) id: f83802f70f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杏 | 作成日時：2022年4月7日 16時
