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ヨーロッパのどこか ページ3

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孤立し荒廃した巨大な城が、暗闇に浮かび上がる。




霧に包まれた城の外の、石畳の広場にフォーカス。



不気味な静けさ。



五人の闇祓いが杖を構え、用心しながら城に迫っていく。




突然真っ白な光が炸裂し、闇祓いたちを全員吹き飛ばす。






広大な敷地の入口に転がっている闇祓い。



何者かの後ろ姿が入ってくる。




死体には目もくれず、彼は夜空を見上げる。





彼の瞳には、大きな月が映っていた。







1926年の魔法界のさまざまな新聞が、グリンデルバルドが世界中を襲撃していることを、大見出しで報道している──




「グリンデルバルド、またしても欧州を襲撃」





「ホグワーツ校、警備を強化」





「グリンデルバルドの行方は?」





魔法界に深刻な脅威を与えるグリンデルバルドは、行方をくらましたままだ。


新聞の動く写真が、破壊された建物や火事の現場、泣き叫ぶ被害者の姿を報道している。



次々と入ってくる記事──全世界でグリンデルバルドの捜索が続いている。




***


まぶしく晴れ渡ったニューヨーク。カモメが頭上を飛び交っている。


大きな客船が「自由の女神像」の前を滑るように過ぎていく。旅客たちが船側の手すりに寄りかかり、近づくニューヨークを眺めてワクワクしている。



そんな中、一人ベンチに腰掛けている男性がいた。


──ニュート・スキャマンダーだ。



日に焼けた肌、細身だが頑丈そうな体に、古ぼけたブルーのコートを羽織っている。

その横に、くたびれた茶色の革のカバンが置かれている。留め金の一つがパチッとひとりでに外れる。



ニュートはすばやく屈んで留め金を掛けなおす。カバンを膝に乗せ、屈みこんでささやきかける。




「ドゥーガル──頼むからいい子にしてて。 もうすぐだよ。ここにAがいるんだ…やっと、やっと伝えられるよ、、」





彼、ニュート・スキャマンダーは静かに微笑んだ。











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(プロフ) - つみきさん» 了解致しました☺️承認致しましたのでよろしくお願いします🙌 (2022年5月28日 16時) (レス) id: 6f386ee796 (このIDを非表示/違反報告)
つみき - 杏さん» ありがとうございます、、、今Twitterにフォロー申請お送りしました!IDは「@cute_Flower___」です!よろしくお願いします☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆ (2022年5月28日 15時) (レス) id: c3f3b23f10 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - つみきさん» はじめまして!えぇえ!!良いんですか?!😭全然迷惑じゃないです!!むしろ大歓迎です!🙌Twitterのアカウント名を教えて頂けますと幸いです☺️ (2022年5月28日 12時) (レス) id: 6f386ee796 (このIDを非表示/違反報告)
つみき - はじめまして!夢主様のイラストを描かせていただきたいんですかもしご迷惑でなかったらお送りしても良いでしょうか…?(問題なさそうでしたらTwitterの方もフォローさせていただきます) (2022年5月27日 23時) (レス) id: c3f3b23f10 (このIDを非表示/違反報告)
ごっくん2(プロフ) - リンさん» コメントありがとうございます!!!確かに…!他作品と比べると少し少ないですよね…!!これからも頑張ります!!ご拝読いただきありがとうございます!!! (2022年4月17日 22時) (レス) id: f83802f70f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年4月7日 16時

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