僕のMEGAMI［2］ (ページ10)

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大晦日のイベントページ10

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2014年大晦日。
※大谷さんの実際の紅白出演は2016年となっています。

紅白歌合戦当日。

「こちらがカードキーになります」

倉本がホテルのフロントで二人分のカードキーを受け取る。

VIP専用のエレベーターホールで待っていたAと翔平、事務所社長の神野は「年末にこの部屋をとってくれるなんてNHKも頑張ってくれたのねぇ」と感心していた。

都内の超高級ホテルのスイートを２室抑えてくれたのだ。

「私の場合、都内に家があるからよかったのになー」と言うA。

「いやいや、NHKからすれば大谷君だけってわけにはいかないでしょ。それに同じところに泊まった方が何かと便利じゃない？会場へ行くにも明日帰省するにも」と神野が言った。

鍵を持って来た倉本が「行きましょう」とエレベーターのボタンを押した。

「部屋は最上階なんだけど、階下がVIP専用のトレーニングルームになってるんですって」と説明した。

「なるほど、ここなら正月関係なく営業してるってことね」と神野が頷いた。

「それに、このトレーニングルームはスイート宿泊客専用だから、今日明日は大谷君とmegamiの貸切で使えるわよ。それに大谷君がリクエストしていた器具も揃えてくれたらしいし」

「すごいですね。感謝です」

翔平はNHKがここまでしてくれるとは思っていなかったので感動した。

まずエレベーターを降りると廊下は高級な絨毯が敷かれていると分かった。

踏むのを躊躇われるほどだ。

聞くところによると、外国の要人も使うらしく、そのフロアはスイートが２室のみ。

つまり今回は翔平とAだけが使うことになる。

そして翔平の部屋から見ることにした。