僕のMEGAMI［2］ (ページ42)

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留学先ページ42

事務所が『一般人となったmegamiを暖かい目で見守ってください』と発信したにもかかわらず、連日テレビでは『megamiさんの留学先予想』と話題にしていた。

「スタッフが今年の各大学の留学志望先を調査しました。一番人気はカナダだそうで、次点にアメリカ、オーストラリアと続きます」

「どこの大学を調べたんですか？」

「一応、東京六大学(明治・東大・早稲田・慶応・法政・立教)、青山、上智などです」

「megamiさんが通ってるかもと噂されていた大学って、早稲田でしたっけ？」

「あと青山とか慶応もですね。ただどれも確定はされてなくて」

「学部もわからないんですよね？」

「そうですね。まぁ女性ですし、留学というからには英文科とかじゃないですかね？」

という感じで不毛な議論がなされていた。

「残念、法学部なんだよねー」

Aの部屋でカフェラテを飲みながらテレビに向かってつぶやく翔平の姉・紗結。

「テレビって暇ですよね。いまだにmegamiを話題にしてるなんて」

上京してきた紗結にカフェラテを出したあと、冷蔵庫を開けながらAは言った。

「いやぁ、割と世間はmegamiロスしてるみたいだよ」と紗結。

Aは笑いながら冷蔵庫からショートケーキを出して来た。

「わ、Marieのイチゴショートじゃない？」

紗結が目を輝かせた。

「紗結さんがここのお店のスイーツがお好きだと聞いたので」

「いただきまーす＾＾」

紗結はフォークでケーキの角を切り取ると口に頬張った。

「おいしい！クリームの味が一味違う！いいなー東京ってお店に恵まれてるよねー。岩手なんてそんなに無いからさ～」

「でも、私はヨーグルトは岩手が一番だと思ってます。この間翔平君も言ってましたよ」

「ああ、岩泉のね。あの子あれは大好きなのよ」

「私は湯田ヨーグルトが好きでこの間どっちが美味しいかで議論しましたw」

「どっちもおいしいじゃん。もっちりしてるのが特徴だよね、岩手のヨーグルトって」

「そうそう」

そんな話をしながら再びテレビに視線を移す。