僕のMEGAMI［2］ (ページ4)

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トーク番組5 ページ4

「本当です。チームメイトに聞いていただいてもいいです」

「デートとかしないんですか？」

その言葉にみんな敏感に反応する。

「うーん・・・相手がいないので」

「ホントですかぁ～？」

翔平は笑顔でごまかした。

「じゃあ、megamiさんは？」

「私は、雑誌の撮影でロケ地に行かせていただいたりするだけですかね」

「こちらも面白みのない回答ですねぇ。彼氏はいないんですか？」

「いませんね。一応学生なので単位落とさないように大学に通うのが精一杯ですので」

「あ、大学生なんですか？」

「はい」

「どこの？」

「それは秘密です」

するとMCが「今、学校名言っちゃうとマスコミとかファンが殺到しちゃうからね」とフォローした。

「ええ、でも同じ学校の子たちは気づいてるんじゃない？こんな美人な子がいたらみんなわかるよ」

「いえ、そうでもないですよ。全然気づかれないです」

megamiがニコリとした。

「だったら、二人とも本当に付き合っちゃえばいいじゃないですか」

その振りに困ったように翔平を見るmegami。

MCがそれを察して翔平から振った。

「どうですか？大谷君」

翔平は「そうですね、あの始球式以来よく言われるんですけど、・・二人でCMとかこういった番組に出演してますけど・・・本当に仕事相手として接するのでそういう関係にはならないんじゃないかなと思ってます」と答えた。

「えー、もったいなーい」

観覧者からの声が聞こえた。

「連絡先交換とかしてないの？」

「してませんね」

「えええええ」

不満そうな声が観覧席から聞こえて来て出演者たちも笑う。

「事務所のマネージャーが同じ方なので、その方を介しての情報交換はあります」

「megamiさんは？」

「私も同じです」

「もう１ミリも可能性ないですか？大谷さん」

「うーん・・・今は全然考えられないですね」

「megamiさんのことはどう思われてますか？」

なかなかに食い下がるMC。