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戸惑い ページ26

「遅ればせながら紅白見たよ。振袖素敵だったね〜」と久我が感想を言った。

「ありがとう。久我ちゃんも成人式の振袖めちゃ良く似合ってた」

「見てくれたんだ?」

「うん、だってバンバン記事になってたし」

「大谷君効果だよ。私なんてオマケオマケw」

そして久我が少し考えて言った。

「大谷君って無愛想だよね?」

「そお?」

「だって見てよ」

久我が携帯を出し、自分と翔平のツーショット写真と、紅白のmegamiと翔平のツーショット写真を表示させ見比べた。

「この大谷君の表情の違い」

「うーん・・・私とはCM一緒だったりするから慣れてるってのもあるかも」

「そうなのかな。最初に挨拶したとき以外、視線合わさないし嫌われてるのかなと思ってたんだけど・・対談のときもそうだったなー」

「いや、むやみに嫌うってことはないと思うよ?」

「私、こういうこと初めてだったから内心戸惑っちゃって」

ああ、なるほどね〜とAは思った。

久我ちゃんみたいにかわいければ、男ならデレデレするに違いない。

確かに翔平君はちょっと変わってるかもしれないけど・・・。

「まー、昔からモテモテだと女性に愛想をふりまくことは彼の辞書には無いかもなー」

Aが高校の時まで遡って回想しながら言うと

「昔からって? megamiちゃん、そんなに付き合い長いの?」

久我からそう聞かれてハっとした。

「あ、いや・・・あの・・その・・・高校時代の映像とか見たことあるんだけど、かわいい顔してるからモテモテだったんじゃないかなーって思ったの」

「ああ、私もネットで見たことある。花巻東の野球部時代。かわいいよね^^」

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作者名:琥珀 | 作成日時:2023年7月15日 15時

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