僕のMEGAMI［2］

暴露 ページ21

それは紗結である。

「え？涼ちゃん何言ってるの？この子はAちゃんて言うのよ？」

仲が良いらしく、友達のように話す。

「えー? megamiちゃんよ？私、大ファンだからわかるの」と主張する涼子。

すると美代子が「紗結・・・。あんたまさか今の今迄知らなかったの？」と聞いた。

「知らなかったって？」

「Aちゃん＝megamiってことよ」

「・・・・」

紗結はAをじーっと見つめる。

「えー？嘘〜？」

Aは「実はそうなんです」と苦笑した。

翔平は「姉ちゃん以外は気づいてたの？」と聞いた。

徹也も頷く。

「始球式ですぐに分かったよ。すごくかわいくしてたけど、翔平との絡みがAちゃんそのものだったからさ。翔平ってAちゃん以外の若い娘さんには塩対応なところがあるからな」

「そうそう。さすがに花生堂は見抜けなかったけど」

美代子も笑いながら肯定した。

「はは＾＾；花生堂はいつもメイクとか編集がいろいろ手が込んでますからね」とA。

紗結は「ええ？私だけずっと気づいてなかったの？」と言った。

翔平が「そ。それで『megamiと交際したら絶対ダメ！モデルは許さない！』とか反対しててウケたわ」と言うとみんなも笑った。

「翔平！あんた性格本当に悪いよ。教えてくれてもいいでしょ？」

「なんでわざわざプロフィール非公開にしているmegamiのことを教えなきゃいけないんだよ。言っとくけど、大学卒業までは秘密だから、友達とかにバラすなよ？」

すると美代子が「そうよね。これだけ人気だったら、バレたときはご実家とかえらいことになるわよね。学校も通いにくくなるだろうし」と頷いた。

翔平のことで実体験があるからこそ分かる。

「喋らないわよ」

彼氏→←翔平の実家

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