僕のMEGAMI［2］ (ページ17)

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ルームサービスページ17

翌朝、Aは着替えると翔平の部屋をのぞいた。

「おはようございます」と準備をしているサービススタッフに声をかける。

「おはようございます、megami様。ご朝食はこちらでお摂りになるとお聞きしておりますがお間違いないでしょうか」

サービススタッフがAに確認した。

「はい。事務所のスタッフがのちほどチェックアウトをまとめて行うとのことなので、一緒に行動したほうがいいかなって話になりまして」

言い訳がましく聞こえるかな、とAは思った。

「承知しました＾＾」

「それにしても美味しそう！・・・てあれ？洋食も？」

Aが首を傾げるとスタッフが「和洋両方ご注文されましたが間違っておりましたか？」と不安そうな顔をした。

「どうなんでしょう？私が注文したわけではないので・・・」

困っていると翔平がトレーニングから戻って来た。

汗で髪が濡れそぼっている。

「大谷さん、洋食も頼まれました？」

Aが他人行儀でそう聞くと翔平は「はい、間違いないです」と頷いた。

スタッフはホッとすると、料理の説明をした。

「ご飯はこのお櫃の中にございますので、ご自由におかわりをなさってください」と置いて行った。

きっと翔平君のためにたくさん用意してくれたんだろうな、とAは思った。

翔平は二人だけになったのを見計らって「あっつー」と言いながら「ちょっとシャワー浴びてくる」とバスルームへ消えた。

その間にコーヒーを淹れるA。

挽きたての豆の香りが広がる。

「お待たせ」とただタオルドライしただけで髪がはねている翔平が席についた。

「翔平君、ブローって知ってる？」と笑う。

「どうせ帽子かぶるからいいの！」

要はそんなことに時間かけてられないと言うことらしい。

「どれもうまそう！」

「ねー！和食もいいけど、このスクランブルエッグとパンケーキ、フワフワ」

「そう言うと思って頼んどいたんだ。てか自分がこのパンケーキを食べたかったんだけど」

「なんか、この自家製バターがおすすめって言ってたね」

Aはスタッフから聞いたことを翔平に伝えながら朝食を楽しんだ。