僕のMEGAMI［2］ (ページ14)

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ならわしページ14

「今年はなんと言っても話題のお二人でしたが、今年の締めくくりに何か一言お願いできますでしょうか。まずは大谷選手からお願いします」

「そうですね。今年は野球の他にも今回のこの出演も含めて様々な経験ができて良かったかなと思います。その恩に報いるためにも来年こそは日本一を目指して頑張りたいと思います」

「来年のご活躍に期待したいと思います。それではmegamiさん、お願いします＾＾」

「はい。今年は思いがけずCMのお仕事が大好評頂けまして、紅白の出演までオファーいただけとても夢みたいな一年だったと思います。そして素人な私を支えてくださいましたスポンサー、事務所スタッフの皆様に感謝致します。来年も引き続き頑張っていけたらと思います。ありがとうございました」

「来年も素敵なお姿を楽しみにしております。引き続き本番の方をよろしくお願いいたします＾＾」

インタビューを経て控え室へ。

控え室はそれぞれ個室になっており「大谷翔平様」「megami様」と表札がかかっていた。

中に入るとmegamiの方に倉本が先に到着していた。

「お疲れ様」

「疲れました」

着物の裾捌きに気をつけながらソファーに座るA。

ふとテーブルを見るとのその上にはお弁当やスイーツなどが立派な化粧箱に収められ置かれていた。

そしてそれぞれに熨斗紙がつけられており、水引きの下部に提供者の名前が書かれていた。

なんと大御所や大物アイドルの名前がある。

「どうしたの？これ」と聞くA。

「紅白のならわしよ。お弁当は大トリの方が出演者全員に配り、その他の出演者もお吸い物やスイーツなどかぶらないように差し入れをするのよ」

「へぇ。私たち、何もしてないけど・・・」

「ゲストなんだから大丈夫。その代わりお礼を兼ねて挨拶に行った方がいいかもね」

「そうする」

Aは翔平に話をして一緒に大トリの大御所の楽屋へ挨拶へ行くことにした。