僕のMEGAMI

ブレイク ページ6

「化粧品関連の広告って化け物みたいに化粧が濃いのが普通だけど、これは薄くてキレイなんだよな」

「地が良くないとここまで神秘的に写せないよ」

「ホント正体が気になりますよねー」

などと会話が聞こえてくる。



翔平は空(くう)を見つめ息をついた。

化粧品の広告に出ることが決まったとAから嬉しそうに報告があったのは3ヶ月前。

Aとしては「広告料がまとまって入ってくるからしばらく安泰w 貯金もできそう」と喜んでいたのだ。

その時は翔平も「良かったね＾＾」と喜んだ。

翔平としては化粧品の広告がいかほど効果があるものなのか興味がないので分からなかった。

が、ここまで話題になるとは・・・。

しかも、広告のmegamiは美しすぎる、と翔平も思っていた。

あーあ・・・。

やっぱりAのモデル業、反対しとけば良かったかな・・・と後悔した。


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それからと言うもの毎日ワイドショーなどでmegamiのことが取り上げられた。

『megamiさんが掲載されているファッション雑誌はNon-nonとBiBiの2誌なんですが、雑誌は即完売。着用されている洋服も売れているそうです』

『megamiブーム、一気に来ましたね』

『花生堂の新作の化粧品も売上が通常の20倍だそうです』

『そして今megamiさんにCMオファーが殺到中ですが、事務所のmuseは慎重に対応していきたいとのことです』


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