僕のMEGAMI

CM撮影3 ページ44

「逆にそんな大学生活でいいの？」と心配になる。

他の人たちは「大学デビュー」を果たし、恋愛に華を咲かせてるというのに。

「プライベートが晒されるくらいなら地味に徹するよ。それに今は勉強ができればいいし、それなりに気の合う女友達もいるし問題ないもん」

「そっか。うまくやってるなら安心したよ」

そんな話をしていると「大谷さーん。megamiさーん、スタンバイをお願いしまーす！」とADが呼んだ。


「まずひとつめのテーマは仲間と楽しむ草野球みたいな感じです。とりあえず、マウンドに立って投げてる画と、バッターボックスに入って打つ画をそれぞれ撮ります」

ADが説明している間に、メークさんやヘアスタイリストがチェックをし、直すところは直していくという作業をした。

グラウンドには日ハムの二軍の選手がサイナスのTシャツをそれぞれ着てスタンバっている。

ボール拾いという役目があるのだ。

翔平が投げるときはmegamiが打つ。

megamiが投げるときは翔平が打つ。

もちろん、編集でスピード感のある仕上がりにする。


それが撮り終えたところで、休憩に入った、

二軍の選手達はここでお疲れ様と去って行った。



出された弁当を食べ終わると、翔平が「腹ごなしにちょっと歩いてくるね」と言って立ち上がった。

するとAも立ち上がり翔平と一緒にグラウンドを半周歩き始めた。

食べたらすぐに体を動かすと血糖値の上がり方がゆるやかになるためダイエットにも効果的だからだ。

なので「食った食った〜」とゴロンと横になるのはNGなんですよ(作者めちゃ肝に銘じていますw)。

「翔平君、あれだけで足りた？」

Aが隣を歩きながら聞いた。

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