助っ人 ページ36
翔平のリーチが長くて届かないのだ。
しかも翔平の握力が半端ない。
掴まれた頭も振り解けない状態だった。
「タ、ターミネーター？」
モデルの一人が言う。
よくそんな古い映画知ってるなってツッコミたくなる。
その時、沢村の腕を別の手がガッシリと掴まえた。
もちろん、それは翔平ではない。
「沢村ぁああ！」と大きな声が鳴り響いた。
見ると若頭の武田とその部下数人が立っていた。
「おまえ、素人さん相手に何やっとんじゃー！」
「ひぇえええ、若頭！」
「それに、パラリーガルのお嬢さんにまで手を出そうとして！」
「こ、これは違うんです！」
「何が違うんだこらぁああ！ カメラがお見通しだぜ！」
「カメラ？」
沢村とSally達は驚いた。
「ここ、監視カメラないはずじゃ？」と焦るSally。
「２週間前から壁の周りにマルチアングルで仕込んであったんだよ」
武田がタネアカシをする。
「ええ？ そ、そんな！」
じゃあ、自分がmegamiをビンタしたところも映ってる？とSallyはヘンな汗が出てくるのを感じた。
「おまえら沢村を連れてけ」
「はい！」
Sally達はヤバイと思い逃げようとした。
とりあえず逃しちゃなんねーと思った武田達はSally達に睨みをきかせる。
しかしそこへ警察がやって来た。
梨花があらかじめ”別件”で通報していたからだ。
すると武田が「おお、いいところにサツが来た」と言った。
刑事が「武田、おまえがここの首謀者か？」と聞いた。
「違いますよ。今日はコイツ沢村とこのお嬢さんがたが主役だ」と武田は答えた。
「白木課長！ここにありました！」
各テーブルの上にあるオブジェの中に彼らが愛用している"白いお薬"があった。
「え？なんでわかったの？」と思わず口に出したモデルの一人。
そう言ってハっとして口を抑えた。自供したも同然だからだ。
「話は署で詳しく聞きますよ」
沢村もモデル達もお縄になった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 825人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
琥珀(プロフ) - ユウナさん» 感想ありがとうございます🥹大谷さんがよく寝るって言う話を読んでたら眠くなりましたwまたよろしくお願いします☺️ (6月8日 12時) (
レス) id: 6af7a161af (このIDを非表示/違反報告)
ユウナ(プロフ) - こちらのお話もとっても楽しみです！💞誤字脱字は気にならなかったです！お疲れのところ更新ありがとうございます🙇🏻♀️💞ゆっくり休んでくださいね (6月8日 1時) (レス) @page6 id: 009c333368 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：琥珀
| 作成日時：2023年6月7日 22時
