VIPルーム ページ33
まさか・・・リンチされるのかな・・・ヤバイな・・・とAは思った。
そして、この期に及んで顔を叩かれた場合、他の体にケガを負った場合などの賠償金について頭の中で計算するA。
さすがである。
しかし、Aは犯人が警察に連行されるときの座り位置にいて、しかも両方から監視の目を向けられているためスマホは取り出しにくかった。
取りだした日には没収されそうだ。
仕方ない、こっち使おう・・・。
Aはカバンの中である物を操作した。
そして連れてこられたのは人気があるらしい会員制のクラブだった。
芸能人も多く通っている。
地下1階のVIPルームに連れて来られ、奥のソファに座らせられた。
2席ほどある室内で、ロングサイズのソファはツヤのある蒼いクロスで覆われていた。
テーブルは大きな筒形のスチール製の上に二人分のグラスが置けるほどの小さな円形の大理石の天板になっており、それが4つ並べられている。
4つのテーブルの中央には照明を兼ねたオブジェが備わっていた。
壁はシックなクロス張りで中央にクラブのロゴがあしらわれ、何十種類もの高級なボトルが配置されていた。
(初めてこういうところ入ったけど、すごーい)とAはある意味感動していた。
向いにはSallyが足を組んで座り、Aの両端に子分のモデルたちが座っていた。
そしてずっと黙ったまま座っている。
「用がないなら帰るけど?」
Aが立ち上がり子分達を振り解くと、 Sallyが立ち上がりAの顔をバシッと引っ叩いた。
Aは普段から運動しているためそこに倒れ込むようなしおらしさはなかったが、性格もしおらしくなかった。
頬を叩かれてニヤリとするくらい。
「何よ?」
逆にSallyが驚く。
Aは3本指を立てた。
「200〜300万円」とAが言うと「なにが?」と聞くSally。
「私が新人で良かったよね。ここの賠償金、安くてさ」
自分の頬を指した。
「賠償金?」
「あなたたちも顔やボディには保険はかけてるでしょ?」
「・・・」
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琥珀(プロフ) - ユウナさん» 感想ありがとうございます🥹大谷さんがよく寝るって言う話を読んでたら眠くなりましたwまたよろしくお願いします☺️ (6月8日 12時) (レス) id: 6af7a161af (このIDを非表示/違反報告)
ユウナ(プロフ) - こちらのお話もとっても楽しみです!💞誤字脱字は気にならなかったです!お疲れのところ更新ありがとうございます🙇🏻♀️💞ゆっくり休んでくださいね (6月8日 1時) (レス) @page6 id: 009c333368 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琥珀 | 作成日時:2023年6月7日 22時