僕のMEGAMI

始球式コンビで ページ21

読書は書く事や話す事において知識の引き出しが増え、インタビューでも頭の回転の速さを見せつける立派な受け答えができるのである。

翔平の答え方が秀逸だと言われるのはそれ所以であろう。

そして広報の担当者が言った。

「聞くところによると、先日、始球式に来たmegamiさんもオファーされてるみたい」

「え？A・・・じゃなくてメガミさんが？」

「あの始球式の二人の画(え)がすごく良かったんだって。いやじゃなければ一度面談させてほしいってさ。どうする？」

Aも来るのかなぁ。

あとで聞いてみよ。

「じゃあ、一度話だけでも聞いてみます」

「オッケー。じゃあ試合のない日を確認してこっちで手配させてもらうね」

「はい、よろしくお願いします」



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そしてその話から2週間経ったある日。

翔平はサイナス東京本社へ日ハムの広報部長、担当者と3名で赴いた。

会議室にはmegamiことAとmuseの神野社長と倉本マネージャーがいた。

翔平達はお互いに挨拶し、関係者に至っては名刺交換の儀式が行われた。

翔平とAは前もってお互いに連絡を取り合っていたので知ってはいたが、現場で会うとなんだか照れくさくて笑ってしまった。

「本日はお忙しい中ご足労いただきましてありがとございます」とサイナスの広報担当者が挨拶をした。

「お聞きかと思いますが、先日の始球式でmegamiさんの見事なスライダーとSNSに掲載されたお二人のスポーティーな写真を拝見しましてピンと来たんです。ぜひ、弊社製品のアイコンになって頂きたいと」

そして具体的にJamボードを使って企画を説明された。

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