僕のMEGAMI

記念のグローブ ページ18

「なんかすごく痩せたことない？ 顔も少し変わったかなと思って・・」

もちろんかわいいんだけど、と思う翔平。

「うん。だってモデルやるならモデル体重までダイエットしろって言われて、8kg減量したもん」

「8kg? 大丈夫なの？」

「トレーナーさんがついてくれて食事管理から筋トレまで指導受けながら徐々にダイエットしてるんで健康は害してないよ。むしろ体調は良くなったと思う。風邪も引かなくなったし。ただ、大好きなラーメンやケーキは食べられなくなったけどTT 」

「ああ・・・それは深刻だね」

ちなみに翔平も甘党だが、シーズン中はケーキなどは食べない。

「逆に翔平君はひとまわり大きくなったよね？」

「こっちは増やさないといけないんで」

「プロって大変だよねー。野球選手もモデルも」

すると「翔平、megamiさん！」と広報の担当者がやって来た。

「今から記念撮影をしますので、再度ロッカールームにお越しください」

移動中、Aが「これ、ありがとう」と借りていたグローブを翔平に返そうとした。

すると翔平が「いいよ、あげる」と言う。

「ホント？」

「記念に＾＾」

本当は翔平がAのために用意したものだ。

サイズはこれまで手を繋いだ感覚で分かっていた。

するとAが目を輝かせながら言った。

「だったらこのグローブにサイン欲しいな＾＾」

「え？」

Aは「倉本さーん。油性ペン持ってます？」と聞きに行った。

サイン・・・ってファンかよw

翔平は笑ってしまった。




そして、その始球式の様子はその日のうちに日ハムの公式サイトや公式SNSに掲載された。

ロッカールームでの選手達＋megamiの集合写真。

藤浪＋megami＋翔平の３ショット、翔平＋megamiのツーショットなどだ。

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