翔平の警告 ページ13
投球練習場へ行く途中で翔平とAは同時にくるりと後ろを振り向き、藤浪を睨んだ。
「え?なに? オレ?」
藤浪が自分のことを指す。
「おまえ・・・メガミのことを口外したら打球を当ててやるからな・・・」
翔平が言う。
「物騒なことを言うなよw 素顔非公開ってのは広報の人からも念を押されてるし、念書にもサインしたから大丈夫だよ。それにオレだってそんなに軽々しくバラしたくないし」
「ホントかよ」
「だってメガミのことを知ってるのって貴重な存在やん? そんなに簡単に情報やるかよって話だよ」
「だったらいいけど」
「だから、メガミ! 試合終わったらメシ食いに行こ?」
藤浪がニッコリした。
するとAが言った。
「始球式終わったら東京に帰るので」
「それは断る理由?」
「ホントに用事で帰るの」
ま、用事なくても断るけど、と思うA。
「そっか。残念無念また来週〜!」
藤浪はそう言うとチームへ戻って行った。
翔平とAはホッとした。
「では、ここで投球練習します」
翔平は捕手がいるため他人行儀で話す。
室内投球練習場は一面緑で、壁にはネットがかけられていた。
そしてバッターボックスがあり、そこに捕手が控えている。
「このグローブ使ってください」
Aが左手にはめるとサイズがピッタリで使い心地を確認した。
女性用のサイズ、よく持ってたな?と思った。
グローブの感触が硬いから新品かな?
すると翔平が「ちょっと聞いてもいい?」とコッソリと言った。
「はい?」
「その・・背番号01ってなんか意味でもあるの?」
誕生日なんかを背番号にする人は多いが、「01」は誕生日ではない。
Aなら48とかなるはずだし・・・。
するとAはニヤっとした。
「これ、本当は0じゃないんだw」
「え?」
Aはこっそり翔平の耳元でいうと翔平は「マジで?」と笑った。
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琥珀(プロフ) - ユウナさん» 感想ありがとうございます🥹大谷さんがよく寝るって言う話を読んでたら眠くなりましたwまたよろしくお願いします☺️ (6月8日 12時) (レス) id: 6af7a161af (このIDを非表示/違反報告)
ユウナ(プロフ) - こちらのお話もとっても楽しみです!💞誤字脱字は気にならなかったです!お疲れのところ更新ありがとうございます🙇🏻♀️💞ゆっくり休んでくださいね (6月8日 1時) (レス) @page6 id: 009c333368 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琥珀 | 作成日時:2023年6月7日 22時