主人公の過去その３ ページ5
吸血鬼ハンターの中でも父は強いほうだと父の友人の吸血鬼ハンターから聞いた。
そんな父の銃弾が当たらない？何故？
母は僕を男の吸血鬼から守るため、強く僕を抱きしめている。
だけど、母は一向に僕を連れて逃げようとしない。どうして？
いくつもの疑問が生じた。
男は小さく何かを呟いた。すると、母は僕から離れ席を立ち、男の吸血鬼のほうへと向かう。
父も同様に銃を床に落としては、母と同じ行動をした。
僕は二人を止めようと腕を掴むも強い力で振り払い、僕はその場に倒れた。
その直後、男の吸血鬼は父の心臓を一突きし、母の血を吸いつくし殺した。
「とう、さん・・・かあ、さん・・・？」
それは一瞬の出来事で僕の頭は理解が追い付かなかった。
男は二人を殺した後すぐに僕のほうへと近づいてきた。
僕は恐怖のあまり震えが止まらなかった。
「許さない・・・」
大声で男の吸血鬼に伝えたかった言葉。
だけど、僕の声は男の吸血鬼に届かないほど今にも消えそうなくらい掠れた声だった。
僕は父が床に落とした銃を拾い上げ、銃口を男の吸血鬼へ向ける。
しかしその手は恐怖の感情が大きいせいか、震えている。
二人のように僕も殺される・・・そう思った。
それなら殺される前に殺さなきゃ・・・でも、父が敵わなかった相手に吸血鬼と戦ったことない非力な僕が勝てる？結果は最初からわかっていた。
だけど足がすくんで、銃を吸血鬼に向けることがせいいっぱいだ。
今からもし仮に逃げたとしても、背後から襲われるだけ。
吸血鬼との距離はどんどん近付く。血を吸われる・・・あぁ、僕も二人のようになってしまうんだろう・・・死の覚悟を決めた時、吸血鬼は割れた窓ガラスから逃げて行った。
僕は急いで二人のところへ駆け寄った。
だけど、二人の身体は既に冷たくなっていて・・・死んでいることが明白だった。
「っ・・・」
死んだ二人を見て涙が止まらなかった。
二人はどうして殺された？何故、殺さなければならなかったの？
二人は悪さをする吸血鬼から一般人を守りたい、息子である僕を守りたい、そんな思いで吸血鬼ハンターになったのに、これは仕方のないこと？
「ねぇ、父さん、母さん・・・返事をしてよ。いつもみたいに笑顔でただいまって、僕の作った料理が美味しいって言って。どうして二人とも冷たいの？母さん、さっきみたいに抱きしめて。父さん、吸血鬼を倒してみせて・・・父さんのカッコいい姿が見たいよ」
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柊黒炎(プロフ) - ユーンさん» ユーンさん、返事が遅くなりましたが応援コメントありがとうございます。更新速度はかなり遅いですが、自分のペースで頑張っていこうと思っていますので最後まで応援よろしくお願いします。 (2017年11月20日 23時) (
レス) id: efc399b360 (このIDを非表示/違反報告)
ユーン - 吸血鬼ハンター………かっこよすぎる〜〜〜〜〜！！\(=＞д＜=)/これからも頑張ってください！！ (2017年10月23日 21時) (レス) id: f77b1d313c (このIDを非表示/違反報告)
柊黒炎(プロフ) - すずはver.アニヲタさん» 応援コメントありがとうございます。とても励みになります！更新は不定期にはなりますが、応援よろしくお願いいたします。 (2017年10月9日 17時) (レス) id: 0630f0c510 (このIDを非表示/違反報告)
すずはver.アニヲタ - かっこえぇぇぇ！！ 続きがきになるぅぅぅ！ (2017年10月9日 15時) (レス) id: 72db204b8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊黒炎 | 作成日時：2017年9月17日 0時
