第６．５話 主人公と冬夜の過去編５ ページ18
「ですが、何故、僕のことを勧誘するんですか？戦闘班で優れた者は他にも数多くいる。
それに僕はまだ未成年で右も左もわからないただの子供です」
僕は勧誘されたという喜びよりも、何故自分なんかを？という疑問のほうが勝っていた。
「未成年のわりにはしっかりしていると俺は思うけどね。如月君にとって吸血鬼対策組織にいるのはあまりにも不都合があると思ってね」
「不都合ですか？」
「そうだよ。吸血鬼対策組織は狩る吸血鬼が地区ごとに分かれているだろう？
それは如月君にとっても都合が悪いんじゃないかな？闇の殺し屋にはそういう規約のようなものはないから自由に吸血鬼を殺すことが出来るんだ」
「……」
たしかに男の言うとおりだ。
吸血鬼対策組織のメリットとしては親の仇が現れた時、銃で殺すことが出来る。
だが、最大のデメリットとしては戦闘班の数が多く、それを分けるために地区ごとに吸血鬼を狩るという規約がついている。
その点、闇の殺し屋に所属すれば、それを気にすることなく自由に行動できる。
僕にとっては悪い話じゃない。だけど、男の言葉に引っかかった。
「どうして僕にとって都合が悪いということを貴方は知っているんですか」
「あぁ、それはね？如月君が有名だからさ。いきなり親の仇を殺したいって言って、吸血鬼対策組織のドアを叩いたんだろう？しかも最短で吸血鬼ハンターになり、しかも最年少。そりゃあ、そんな話を聞けば誰だって如月君のことを一度で覚えるさ」
「そう、ですね……」
相手から言われるとあまりにも恥ずかしい話だが、実際、僕は吸血鬼対策組織と闇の殺し屋に名前が知られている。
所属する前には、何故吸血鬼対策組織になりたいかという動機を提出しなければならない。
普通は人を吸血鬼から守りたい、親が吸血鬼対策組織だったから自分もなりたいと思ったなどといった動機が多く、親の仇を討つために吸血鬼対策組織に所属する者は少ない。
それが尚更、この年齢で両親を吸血鬼に殺されるなんて滅多にないだろうから、僕はそういう意味でも注目の的だったんだろう。
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柊黒炎(プロフ) - ユーンさん» ユーンさん、返事が遅くなりましたが応援コメントありがとうございます。更新速度はかなり遅いですが、自分のペースで頑張っていこうと思っていますので最後まで応援よろしくお願いします。 (2017年11月20日 23時) (
レス) id: efc399b360 (このIDを非表示/違反報告)
ユーン - 吸血鬼ハンター………かっこよすぎる〜〜〜〜〜！！\(=＞д＜=)/これからも頑張ってください！！ (2017年10月23日 21時) (レス) id: f77b1d313c (このIDを非表示/違反報告)
柊黒炎(プロフ) - すずはver.アニヲタさん» 応援コメントありがとうございます。とても励みになります！更新は不定期にはなりますが、応援よろしくお願いいたします。 (2017年10月9日 17時) (レス) id: 0630f0c510 (このIDを非表示/違反報告)
すずはver.アニヲタ - かっこえぇぇぇ！！ 続きがきになるぅぅぅ！ (2017年10月9日 15時) (レス) id: 72db204b8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊黒炎 | 作成日時：2017年9月17日 0時
