第４話 ページ11
あっという間に午前中の授業は終了し、昼休みになった。
僕と冬夜はいつものように生徒会室で昼ご飯を食べていた。
「A。お前、授業の間ずっと殺気立ってたぞ。お前のまわりにいる奴らが怖がってたの気付いてたか？」
「……気付かなかった。今度からは気をつける」
本当は自覚があった。だけど、まわりを見渡すほど自分に余裕がないこともわかっていた。
＊＊＊＊*
夜、星が丘高校の生徒が被害に遭ったという学校のすぐ近くにある公園に来た。
「ここだよな……」
冬夜がふとあたりを見て呟く。しかし、ハンターの捜査班たちによって既にあたりは跡形もなく片付けられていた。
「……」
きっと、生徒を襲ったという吸血鬼はここにはいない。僕は感覚的だが、そう思った。
また親の仇は見つからなかった……。
「A！」
「！？」
冬夜の叫び声を聞き、後ろを振り向くと僕の首筋に噛み付いている吸血鬼がいた。
その吸血鬼は頭まで深くフードを被り、顔が見えなかった。
「……っ」
完全に油断していた。背後の気配にも気付かないなんて……。
僕は腕で吸血鬼を振り払おうとした。しかし、僕への吸血はさらに深くなり、力が出ない僕はただただ吸血鬼のなすがままだった。
冬夜が僕に近付こうにも、吸血鬼の片腕はしっかりと僕を抑えている。
冬夜が一歩でも、こちらに近付けば僕の右腕は折られる。その証拠に冬夜が僕に近付こうとした瞬間、一瞬だが僕の腕をギリギリと鈍い音を立てながら掴んできた。それに冬夜が気付き、僕から距離を置いたのだ。
僕も武器を出そうにも、制服の懐にあるため取り出すことは不可能だ。
もし、武器を取り出そうとすれば確実に僕の腕は無事では済まない。
吸血鬼に噛まれるのがこんなに痛いなんて、知らなかった。
今まではいとも簡単に吸血鬼を殺してきた僕が油断をしたばかりにこんな目に合うなんて……。
完全に不覚だ。こんなに弱いままで、彼を倒すことなど出来るのだろうか。
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柊黒炎(プロフ) - ユーンさん» ユーンさん、返事が遅くなりましたが応援コメントありがとうございます。更新速度はかなり遅いですが、自分のペースで頑張っていこうと思っていますので最後まで応援よろしくお願いします。 (2017年11月20日 23時) (
レス) id: efc399b360 (このIDを非表示/違反報告)
ユーン - 吸血鬼ハンター………かっこよすぎる〜〜〜〜〜！！\(=＞д＜=)/これからも頑張ってください！！ (2017年10月23日 21時) (レス) id: f77b1d313c (このIDを非表示/違反報告)
柊黒炎(プロフ) - すずはver.アニヲタさん» 応援コメントありがとうございます。とても励みになります！更新は不定期にはなりますが、応援よろしくお願いいたします。 (2017年10月9日 17時) (レス) id: 0630f0c510 (このIDを非表示/違反報告)
すずはver.アニヲタ - かっこえぇぇぇ！！ 続きがきになるぅぅぅ！ (2017年10月9日 15時) (レス) id: 72db204b8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊黒炎 | 作成日時：2017年9月17日 0時
