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肆話 ページ5
潮田side
霧｢ふむ。ここは未来の世界ということか…わらわはおぬしらで言う所業の『とりっぷ』というものをしたらしいの。｣
…
｢…あの…随分と落ち着いているんですね…｣
霧｢…ここで泣き喚けば元の時代に帰れるのか？｣
｢!?…そ、それは…｣
霧｢じゃあ、袖を濡らすのみにて無駄じゃ。左様な無駄なことに労力を割きとうない。それよりも…｣
そうだけど…ビックリしたりしないのかな？
霧霞さんはずずいと僕に顔を近づける。
霧｢この時代のことをよく知りたいのぉ。これは何じゃ？あれは？｣
霧霞さんは殺せんせーに向かって飛びかかっていった。
殺｢あばばっ!?助けてくださいぃぃ!?!?｣
ほっとこう…
それにしても…
僕は教科書を捲る。
さっきまで霧霞Aなんて人、教科書に載ってなかった…
説明文を読む。
“霧霞A。武道に優れる。剣や猟銃の扱いのみならず戦略にも長けており、天才と呼ばれた。この時代に珍しい女主であり、彼女を畏怖するあまり『戦が生んだ女』という異名を持つ。戦乱狂。が、1562年突如として姿を消す。“神に気に入られた。” “周りが弱すぎて退屈になった”などと言われているが、未だその詳細は定かではない。”
思わず目の前で暴れている霧霞さんを見る。
この子は…一体何なんだ？
そりに…僕はあるところが気にかかって仕方ない。
戦乱狂…って…
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作者名：Vanilla | 作成日時：2017年6月30日 10時
