prologue・幼き鬼2 ページ2
＊＊＊
青い芝生の上。
雲のない、抜けるような空の下。
修行の帰りに、Aと同い年くらいの少年と少女が会話をしているのを見つけた。
少女は少年の手を握り、ずっと一緒にいれるか問う。少年は無理だと答える。
ああ、彼らはお互いに好き合っているのだ。
直ぐにそう分かった。
少年と少女が暫く話していて、Aは離れたところでその場面をずっと見ていた。
美しいと、そう思ったのだ。
初めて、美しいと思った。
純粋で無垢な感情が。真っ直ぐな愛情が。
そう思ってしまったら、その二人から目が離せなくなってしまった。
すると、何処からか大人達がわらわらと走ってきた。
そして、少女を少年から引き離すと、少年に暴行する。
少年を、殴る、殴る、殴る。
大の大人を前に、なす術のない少年は、されるがままに殴られる。
一度、強く殴られ少年は倒れた。
少女が少年と離れたくないと手を伸ばすしやめてと叫ぶが、やはり大人の力には敵わずに連れて行かれる。
大人達の会話から察するに、少女は柊家の、それも相当の期待を受けている次期当主候補で、少年は柊家の分家で嫌われ者の一瀬家の者だった。
柊家も一瀬家もAの義理の両親が遺した資料に記述があった。
大人達は、少年が意識を失ったと思ったのか、満足したのか、少女を無理矢理連れて帰って行った。
その間、Aは離れたところで見ている事しか出来なかった。
申し訳ありません、文字数の関係上、prologueが3話くらいになりそうです…。
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雨宮翡翠(プロフ) - ユウさん» コメントありがとうございます。随分と長く放置してしまって、まだ待っていてくださるのかは分かりませんが、もし待っていてくださっていたのであれば、これからもこの作品をよろしくお願いします。 (2016年12月31日 14時) (
レス) id: aaae22fc1a (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - これからどうなるか楽しみです、更新頑張ってください。 (2016年9月10日 15時) (レス) id: cb3c3b9b5b (このIDを非表示/違反報告)
雨宮翡翠(プロフ) - konohaさん» コメントありがとうございます。中々更新出来ていないのにも関わらず、その様なお言葉を頂けて本当に嬉しいです。更新、頑張っていきたいと思います！本当にありがとうございました。 (2016年3月30日 14時) (レス) id: aaae22fc1a (このIDを非表示/違反報告)
konoha(プロフ) - 雨宮翡翠さん» 更新頑張って下さい!続き楽しみにしています!そして応援しています! (2016年3月29日 18時) (レス) id: d306aa4c78 (このIDを非表示/違反報告)
雨宮翡翠(プロフ) - かれーるーさん» コメントありがとうごさいます。そんな風に言って頂けて嬉しい限りです。学年末という事もあり私生活の方がまだ落ち着いていないので、落ち着き次第更新していきたいと思います。本当にありがとうごさいます。 (2016年2月25日 19時) (レス) id: aaae22fc1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翡翠 | 作成日時：2015年12月30日 1時
