アイドル《赤》

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あの日の答えを出せずに1週間。





大毅くんのことを待たせているのは重々承知してる。




なら早く返事をしろよ、って自分でも思うんだけど、その1歩がなかなか踏み出せない。









つくづく面倒臭い性格だと思い知る。













昨日は夜勤で、さっきまで寝ていたので時刻は13時過ぎ。







菓子パンを齧りながら、テレビの電源を入れる。








たまたま映ったのはいつも観ているワイドショー。










番組では最近話題になっている、アイドルと女優の熱愛報道が特集されていた。









いつもはお似合いだな、ぐらいにしか思わないニュースが今はすごく不安を掻き立てられた。









いくら待ってると言ってくれたとは言え、
大毅くんの周りにも綺麗な女優さん、モデルさんはたくさんいるはず。








信用してないわけじゃなくて、一気に自分に自信がなくなった。










気がついたらスマホで大毅くんとのトーク画面を開いていて、


ずっと言ってはいけないと思っていた言葉を、送信していた。









































A大毅くん、会いたいです。







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