アイドル《赤》

29___D.side ページ29

.






正直、びっくり以外の言葉が見つからへんよな。






やって淳太がどうしても入れろ、言うからしゃあなしに鍵開けたんに、入ってきたんはAやってんで？
















ずっと会いたくて、愛しかった子が立っててん。




驚かへんわけが無いやろ。
















事情を聞けば、俺は完全に淳太に嵌められとった。






でも淳太がそんな強行手段に出るほど、俺は心配かけてたってことで。









俺自身のことを第三者に助けてもらうなんて、男として、人として情けへん。



















でもこれは淳太が用意してくれたチャンス。









Aが俺の話を聞こうとしてくれたんに、それを無駄になんてできへんよな。















俺の問いかけに対し、コクリと頷いたA。

















俺をじっと見つめてくれる綺麗な瞳を見つめ返して、俺があんなことをしてもうた理由を話し始めた。







.

30→←28

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す