14 ページ14
.
連絡先が書かれたレシートは小さく破ってゴミ袋に捨てた。
パンを食べながらお昼のワイドショーを観てると、隣に置いてあったスマホの着信音が鳴る。
今日当直あったっけ……と少し不安になりながら映された画面を見れば、
そこに表示される名前は昨日から私の頭の中を支配してる人物で。
なぜ電話がかかってきたのか、
果たして出た方がいいのか、
ドキドキしながらも通話ボタンをタップしてスマホを耳に当てる。
『…も、もしもし…?』
重「…あ、俺やけど。今ちょっとええか?」
『あ、うん、大丈夫。』
昨日みたいな気まずさはなくて、私が一方的に緊張してるだけだった。
重「……あんさ、会って話したいことあんねんけど、いつなら時間ある?」
『……は?会う、って、え?なんで?』
急に何を言い出すんだ。
話したいことって?てか、電話じゃ駄目なの?
疑問がいくつも浮かんできて、冷静になることができない。
重「…あん時、ちゃんと言えへんことあったから。
今度は、直接会って伝えたい。」
大毅くんの言う"あの時"が指しているものは容易に想像できた。
でも言えなかったことってなんだろう。
別れる理由だって、はっきりと伝えられた。
ちゃんと別れよう、とも言った。
それ以外に、何を言えなかったっていうの?
.
414人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
翡翠(プロフ) - 由奈さん» コメントありがとうございます!嬉しいお言葉ありがたいです……!また思いつきで書くかもしれないので、その際も読んでいただけると嬉しいです! (2019年12月5日 17時) (レス) id: cdd98bad11 (このIDを非表示/違反報告)
由奈(プロフ) - めっちゃ泣きました。すごい良かったです!次も楽しみにしてます。 (2019年12月5日 14時) (レス) id: 7439b31eb6 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - まいまいさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しい限りです……!また機会がありましたら、書こうと思ってますので、また出会えることを楽しみにしています! (2019年12月3日 16時) (レス) id: cdd98bad11 (このIDを非表示/違反報告)
まいまい(プロフ) - めちゃくちゃよかったです。また重岡くんの作品待ってます。 (2019年12月3日 15時) (レス) id: 882b6c2c77 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:翡翠 | 作成日時:2019年12月2日 2時