オトコギライ《桃》

#キライ ページ27

小瀧side







藤「……なに、望なんかしたん？」




小「…や、まぁ…ちょっと、な。」















小瀧望17歳。





どうやら、好きな子の好きな人の信用まで落としてもうたらしい。



















下駄箱から自分のスニーカーを取り出してどうしたもんかと考える。















"本気や"









って言うても良かったんやろうけど、まずはAちゃんに伝えたいいうのが本音。













明日…にする……か？


……いや、なんか明日やとあかん気するわ。























靴紐を結び終えて顔を上げると、目に入ったんはジャージを来た茶髪の男。

























小「……あっっっ！！！！！」













思わず大きな声を上げる。







それと同時に煩わしそうに振り向く男。




















中「…っるさいな……小瀧もっと自分の声量考えろや！！」




小「…っなぁなぁ！！先生さ、去年神ちゃんの担任やったよな！？」




中「あ？……あぁ、そうやったけど、なんやまたしょうもないこと考えとんとちゃうやろな…？」




小「ってことは！！Aちゃ……倉橋さんもおったやんな！？」




中「…おったで。てかうるさい、言うとるやろが。」























いややっぱり俺ってこういう時めちゃくちゃ頭の回転速なるんやな……！！













微かに見えた希望に心を踊らせて先生の肩を両手で掴む。



































小「住所！！教えてや！！！！」









.

#キライ→←#キライ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す