オトコギライ《桃》

#キライ ページ1

小瀧side






重「……どっかで迷ってる、とか？」



神「有り得る。ちょっと心配やからその辺探してみるわ。」



小「俺も行く。1人じゃ無理やろ。」



藤「じゃあ俺は一応ここ残っとるわ。帰ってきて誰もおらんかったら混乱するやろし。」











こういうとこ、流星は気利くんよな。





取り敢えず、手分けして色んな所を探してみることに。








廊下、階段、売店前……心当たりのある所は全部行ってんけど、
















小「……おらん！！」



神「そっちもか〜…。上もおらんかった。」



重「受付の人に聞いてみたけど倉橋さんらしき人は部屋聞きに来てへんらしい。」











ったく、ほんまにどこ行ってん……。





まさか外出たとちゃうやろな…？





普通に迷ってるだけならええんやけど…。









小「俺西側探してくるわ！神ちゃんとしげは東側探してきて！」



神「りょーかい。」









2人が駆け出して行く背中を見て、俺も西側に移動する。





あー、さっきやっぱりついてけば良かったわ。




心配かけさせよって……！！！















ふと、Aちゃんの言葉が蘇る。
















"ほっといて"













表情こそ分からんかったけど、追い詰められとるような、そんな声。



































小「……ほんまに、困るわ……。」







.

#キライ→

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す