オトコギライ《桃》

#キライ ページ14

小瀧side







小「……別に今から聞くことに深い意味はないんやけどな？」






重「なんやねん、はっきり言うてみいや。」









小「…2人はどういう時に…その、キスしたなる？」







藤「したいと思った時。」


重「特にしたいと思わん。」









清々しいほどの即答。






流星はまだ許容範囲やけど、しげはやっぱ論外やな。









小「暴言吐かれたら？」






藤「特別したいとは思わんけど。」



重「人によって対応がちゃうな。」












……俺もしかしてＭなんかな…？



いやまさかちゃうやろ……。











藤「なに、急にどしたん。」





小「いやよく分からへんねんけど、なんか……




すげー可愛かったからさー。」









































＿＿もし、これが恋なんやとしたら。

きっと、叶う確率はゼロに等しいんやろう。









別にあの2人の間に入ろうだなんて考えとらんし、まず入られへんと思う。









でも少しだけ、ほんの少しだけ、



Aちゃんが俺の隣で笑っとる未来もええなって考える俺がいて。













俺の脳内が1人の女の子で埋め尽くされるなんて経験初めてやから。







自分のことが全然分からへん。





















今までの女の子達のことだってちゃんと考えとったけど、これはまた何かがちゃう感じ。
















……でも俺、Aちゃんに罵られたら普通にムカつくんよな。























小「…やっぱ気のせいか。」















所詮、俺に真剣な恋なんて向いとらんねん。








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