マネージャー 無表情 それから。[WEST]

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あなたside




『…長い間、お世話になりました。』




医「それでは、お元気で。」
















長い長い入院期間を経て、遂に退院。






病室に置かれてた大量の私物は後日発送してくれるとのことで、必要最低限の物を持って外に出る。























斎「退院おめでとさん。」






『…あれ、今日ライブじゃ……？』






斎「……これ、届けに来た。」


















差し出される手には、1つの白封筒。














『これ…………』










斎「…本当、よくやってくれたよ。お疲れ様。

明日、来るんだろ？あいつらには、直接言ってやれ。」









『……彼らは、怒るでしょうか。』









斎「怒るぅ？？………怒るっていうより、泣くんじゃないか？

お前が思ってる以上に、あいつらは平山のこと大好きだぞ。」










『……泣いてくれたら、嬉しいですね笑』








斎「タレントのことを思ってした行動を、怒るやつがいるか。



……明日、気をつけて来いよ。」




























斎藤さんはそう言って、車に乗って仕事に戻っていった。



















白い封筒を鞄に入れて、久しぶりの自宅に帰る。




























































2年間もの間留守にしていた部屋の掃除を終えたらすっかり夜。





夕食を済ませ、テレビを観て寛いでいたら唐突に鳴り出す通知音。













驚いたけど、時計を確認したらライブが終わる頃で。







ロック画面を開けば予想通りの面々で1つずつ返信をしていく。





























まだ、私が退院したことも、明日ライブに行くことも知らない7人。





隠していることに少しの罪悪感はあるものの、彼らの驚く顔を想像したら、明日がもっと楽しみになった。























…………あのことを言うのは、1番、最後にしようか。














































大阪公演最終日の、最後の最後に見る7人の表情は、一体どんなものだろう。









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